5人のプロダクトマネージャーが導き出した“これからのプロダクト”
こんにちは、e-dash編集部です。
「e-dash」のクラウドサービス開発を手がけるプロダクト開発部では、12月1日からクリスマスの25日に向けて毎日1本ずつブログ記事を投稿するe-dash Advent Calendar 2024を実施しています。
本日ご紹介するのは、Advent Calender 11日目の、プロダクト開発部 佐藤さんによる記事です。
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こんにちは。
e-dash株式会社 VPoP(プロダクト開発部 部長)の佐藤 孝明(さとう たかあき)です。
師走の訪れは、バックログアイテムの棚卸しを無慈悲に促す季節だ。「来年こそは」が今年も最速で売り切れそうだ。
というポエムを書いてみましたが、めちゃくちゃ忙しいこの時勢になんでadvent calenderを入れてしまったのか、、一ヶ月前の自分に恨み節を吐きつつ、筆を取ります。
このnoteでは、完全に個人最適されていたPM(プロダクトマネージャー)業を、新メンバーの採用により組織化していった2024年を振り返りたいと思います(組織化っていうのは時期尚早かもしれない)。
まずe-dashに入社してくれたPMの皆さんには心から感謝をお伝えしたいです。ありがと!
以下のような方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
現在1-2名のPM組織だが、今後組織を拡大していきたい方
優秀なPMが入ったらあとは万事物事がうまく進むやろ、っていう勘違いをしてる方(=私)
PMが増えたことで見えてきた課題
PMが増えることで、複数のプロダクトにおける価値提供スピードやクオリティが向上することを期待しており、実際に各メンバー個人の高い能力により人手が足りず対処できていなかった課題を多く解決してこれたかなって思ってます。マジ感謝。
一方で、一部老害(=私)が、これまで通りバックログの優先順位を決めてしまう場面が多く、新しく加わったPMたちが主体的な意思決定に関与しづらい状況を作っちゃってたかもなぁというのが個人的な反省点としてあります。
この構図のままだと、新しいPMメンバーがプロダクトに対して十分な貢献ができないだけでなく、彼ら自身の成長やモチベーションにも影響を及ぼしてしまうと感じ、この状況に対処していく必要があると考えました。
価値観の共有を目指してプロダクトビジョンを再定義
この課題に対し、導き出した解決策は「プロダクトビジョンの再定義」でした。PMが増えたことで、これまでの暗黙の了解や個々の経験則に頼る形では意思決定の一貫性が保てないからです。
「PM全員が同じ価値観を共有し、同じ情報を持っている前提があれば、それぞれがビジョンに沿った意思決定を行えるはずだ」という考えに基づき、チーム全員でプロダクトビジョンを再定義するワークショップを行いました。
このワークショップでは、「お客さまがe-dashを利用して最終的にどういう状態になっていて欲しいか」を洗い出し、それをカテゴリー別に分け、ただ言葉を整えるだけでなく、ビジョンが具体的に何を意味するのか、どう行動に結びつくのかを議論し、全員が納得感を得ることを重視しました。
e-dashのPMにはラッパーが2人いるので、彼らが生み出すバースで物語を語り、フローでリズムを刻み、ライムで言葉を鋭く切り込む という感じです。
このワークショップを経てプロダクトビジョン as of 2411 は「脱炭素を身近に、誰もが当たり前に取り組める社会に」にしました。
小野塚さん a.k.a zuma がいい感じのコピーを考えてくれました。「“やさしい脱炭素経営”を包括して」「e-dashならドメイン知識や経験を問わずに、負担なく実現」のメッセージをいい感じに表現してくれててすごくいいなぁーって思ってます。
プロダクトビジョン再定義の効果
再定義されたプロダクトビジョンは新たな気づきと共感もあれば、まぁそうだよねー的なポイントもありますが、何より大事なのは、PMみんなで共通認識をとることかなって思ってます。
これによってどう変わったのか、の効果が見えるのはこれからになると思いますが、新しいビジョンがただのスローガンではなく、実際の行動や意思決定に直結し、それぞれのPMが「自分の意思で動けている」という手応えを感じられるようになるといいなと願っております。
プロダクトビジョンは定期的に見直していいのかもしれない
プロダクトビジョンというと、プロダクトの立ち上げなど初期に定義してずっと使い続けるものと考えてましたが、今回の経験から「ビジョンは成長するチームに合わせて再定義してもいい」と考えるようになりました。
なぜなら新しいPMメンバーが考えるe-dashを通じたお客さまへの提供価値の総和は私個人が考えるもの絶対的に大きく共感できるものであったから。
最後に
5人のPMが導き出した新しいプロダクトビジョンは、ただの言葉ではなく、チーム全員が同じ方向を向いて進むための羅針盤となっていることでしょう!(期待)
これからも、プロダクトビジョンを単なる定義として扱うのではなく、チームの状況や課題に応じて柔軟に進化させていきたいと思います。
プロダクト開発において大切なのは、変化に適応し続けるしなやかな姿勢です。今回の経験が、他のPMやチームにも参考になれば幸いです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
引き続き、e-dash advent calendar 2024をお楽しみ頂けましたら幸いです。
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