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事例インタビュー:『人も活き活き。地球も生き生き。』株式会社イトーキ

皆さん、こんにちは!
e-dash note編集部です。

本記事では、マーケティング部の前、インサイドセールスとしてお客様のCO₂排出量可視化のサービス検討に携わってきた私が事例インタビュー記事を紹介します。

CO₂排出量の可視化・削減サービスである「e-dash」をご利用いただくお客様には、すでに可視化にお取り組みになられている方々も数多くいらっしゃいます。

その際、

「算出はしてるんだけど、正確性が疑問で公表できないんだよ」
「表計算ソフトやツールで算出はしているけれど、手間がかかりすぎる」

といったお声をよく頂戴します。

株式会社イトーキ様も同じような悩みを抱えていらっしゃいました。

そんなイトーキ様がサービス利用を検討始めたきっかけ、運用にたどり着くまでの道のり、将来の展望をインタビューした記事を今回はご紹介します。


以下にはインタビューを担当したマーケティング部の吉田のコメントも掲載していますので、そちらも併せてご覧いただけますと幸いです!

今回のピックアップ:株式会社イトーキってどんな会社?


イトーキ様は、
"明日の「働く」を、デザインする。"
というミッションステートメントの元で、オフィス家具の製造・販売を行うことに加え、オフィスの空間デザインや働き方の提案も行う企業です。

また環境への取り組みにも注力しており、
「人も活き活き、地球も生き生き」
というビジョンステートメントを2009年に掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。

たとえば、J-クレジット・プロバイダー大手として、企業に対してカーボン・オフセットを通じたCO2削減支援を提供しています。
2023年5月にはe-dashと連携し、「e-dash Carbon Offset」において、民間主導では日本で初めてオンライン上でJ-クレジットの販売を始めています。

「ここだけでも読んで!」記事の注目ポイント

この記事の一番の注目ポイントは、「サービス利用を開始するまでの道のり」が書かれている点かなと思います。

自力算出で苦労
→サービス利用を検討
→サービス選定
→利用開始までのサポート

という、多くの企業様が辿る道について事細かに語っていただいており、「e-dash」を利用される場合の一種のモデルケースとしてお読みいただけます!

以下インタビュー記事を抜粋してご紹介します。

自力算出での苦悩

事業活動におけるCO2排出量の算出・開示自体は2018年度から行ってきましたが、「GHGプロトコル」に沿った「サプライチェーン排出量(Scope 1・2・3)」を算出し始めたのは2020年のこと。総務部から異動してきたばかりの私がほぼゼロから取り掛かりました。
当然、右も左も分からないところからのスタート。資料を片端から読み漁り、それでも分からない部分は環境省などに直接問い合わせをしながら、知見を深めてきました。それに伴い、当社のCO2排出量データの精度も毎年少しずつ上がってきています。しかし、同時に課題も見えてきました。
一つは、手入力にかかる手間やミスです。当時当社では、全95拠点に毎月のエネルギーの使用量等のデータをCO2排出量集計システムに入力してもらい、そのデータを元にエクセル表でCO2排出量を算出していました。
しかし、システムへのデータ入力は人が手作業で行うためミスも起きやすい。そのため、入力されたデータを我々の課で見直す作業が必要でした。前年と比べて数値のギャップが大き過ぎないか、小数点のミスはないかなどを確認し、異常値があれば、各拠点に問い合わせて一つ一つ潰していく。一連の作業には大変な時間がかかり、当年度分のCO2排出量のデータが揃うまでには毎年8ヶ月も要していました。また、作業が私個人に属人化していたため、数値の正確性への不安もありました。社内で私以外誰一人として、ツールから抽出したデータを元にどのように計算しているかが分からない。そのため、ダブルチェックがほぼ不可能な状況に陥っていたんです。

知識が0の状態から知見を深められエクセル表もご用意されたものの、人が手入力するためミスが発生してしまい、全95拠点の入力ミスを探す作業はかなり大変な作業だと思います…

サービス利用を検討開始


算出の作業については、會田がまさに「職人」のようにたった1人で担っていました。傍目で見ながら大変そうだとは感じつつ、何をどんな風に手伝っていいのか見当もつかない状況でしたね。こうした背景から、数値の信頼性を確認するため、20,22年度のデータについて初めて第三者保証機関に検証をしていただいたんです。すると、恐れていたように、計算方法の一部が誤っているなどの粗が見つかりました。この出来事をきっかけに「現状のやり方にはもう限界がある」との結論に至り、「人の手」を代替するシステムの導入を検討し始めました。

私もインサイドセールスでヒアリングしていると、ほとんどの企業様から、1人か2人にこの算出作業を任せているという話を聞きました。
そのため、「その人以外誰もわからない」「ダブルチェックができない」というお話はよく聞きます。

サービス選定

半年間ほどじっくり時間をかけて情報収集をしました。
いろいろなツールを様々な側面から比較検討し、総合的に見たときに最もバランスが良いと感じたのが「e-dash」です。
評価したポイントの一つ目が、手入力の必要がなく、電気やガス等の請求書のデータアップロードだけで作業が完了すること。これまでは手入力されたデータの再確認にかなりの労力を割いていたため、これがゼロになることで、業務が大幅に効率化できると感じました。
また、ツールの使いやすさも気に入ったポイントです。
ツールを使うのは、私たちだけではなく、150人にのぼる現場の担当社員たち。そのため、知識やスキルを問わず誰にでも使いやすいユーザーインターフェースに魅力を感じました。
また、ダッシュボードも非常に見やすく、対前年・対前月でCO2排出量がどのように変化したか、何が要因で増減したのかが一目で確認できます。​​これまで、現場の社員は決められたデータを入力するだけで、そこから計算されるCO2排出量に触れる機会はほぼありませんでした。しかし「e-dash」を使えば、社員が自拠点のCO2排出量を知り、分析・評価までできる。社員の脱炭素意識の向上に役立つと考えました。

手入力の必要がなく、請求書の画像やスキャンデータをアップロードするだけで算出することができことは、「e-dash」の強みです。

他社のサービスでは結局のところデータを手入力する必要があるものが多く、画像をアップロードするだけという手軽さはよくお褒めいただけます。

利用開始までのサポート

メールのやり取りに加えて、多い時には2週間に1度ほどオンラインで打ち合わせをし、本格導入にあたっての細かな調整をしてきました。
たとえば、アップロードするデータに関する認識の擦り合わせ。当社でアップロードするデータは形式も様々なため、「この部門からはこの形式でアップロードする」とか「このデータについてはこの部分の数字を読み取ってほしい」など、e-dash側とルールを作りました。
また、ツール切り替えに伴い各拠点の担当者に向けて説明会を開いた際には、e-dashのご担当者にも参加してもらいツールの使い方を説明してもらうなど、ご協力いただきました。こんな機能がほしい、この機能を改善できないか、などわがままに近い要望も沢山出させていただきました。毎度必ず持ち帰っていただき、「来週からはこういうオペレーションに変えます」「今月末までにはシステムを改修します」などと、かなり短いタイムスパンでご対応くださっている。必ず答えを出していただける、という安心感があります。

弊社にはCS(カスタマーサクセス)という部門があり、サービスの利用開始時のキックオフミーティングから利用期間に亘って、ご利用いただく企業様が適切に「e-dash」を用いて排出量を算出できるようにサポートしています。

インタビュアーのコメントもご紹介!


今回もインタビュアーを努めた、マーケティング担当の吉田からのコメントはこちらです!

CO2排出量の「見える化」は、脱炭素(=CO2排出量をなくしてゼロにすること)に取り組むにあたってのはじめの一歩であり、いわば“前提条件”です。一方で、企業の現場では、この「見える化」に多大なる労力がかかってる現状があります。
イトーキさんもこうした状況を抱えていた企業の一つ。作業の属人化や手入力による手間やミス…。インタビューでは、現場の苦労がひしひしと伝わってきました。
そんな中、今後は「e-dash」の導入により、これまで「見える化」に費やしていた労力を「削減」に注いていただくことが可能になります。ご担当者様からは「今後はデータを集めることは『e-dash』に任せ、集めたデータを評価・分析し、部門に対して改善提案のフィードバックをすることにさらに力を注いでいきたい」と力強く語っていただきました。
企業がより早く・スムーズに脱炭素取り組みを前進できるように。そして脱炭素の現場にいる人たちが少しでも働きやすさを感じられるように。「e-dash」を広げていくことを通して、少しでも貢献していけたらと考えています。

表計算ソフト利用してシートを作成し、そこに毎月数値を入力すれば排出量は計算することが可能です。
しかし、記事にも「職人」という言葉が出てきたように、慣れるまでは時間を要し、また算出方法について学ぶ必要があります。

「e-dash」を使用していただければ、請求書をスキャンするだけであとは自動で排出量を計算することができるため、「時間」と「労力」を削減することができます。

この点は、私もかなり「e-dash」をおすすめするポイントだと思います!

まとめ

今回はイトーキ様のインタビュー記事をご紹介しました。
この記事をきっかけに、「e-dash」をご利用いただくまでのイメージを掴んでいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!