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【社長に聞いた】脱炭素系スタートアップがオフィス移転に込めた想い

こんにちは、e-dash note編集部です。

e-dashは2024年6月1日付で、今までのシェアオフィスから自社オフィスヘ移転しました!
コロナ禍がようやく落ち着くのかという2021年年初に、三井物産の執務スペースから新規事業としてスタートとし、2022年2月の会社化とともにシェアオフィスへ入居。
そのシェアオフィスの中でも2回部屋を変えながら、ついに会社化から3年目にして自社オフィスを構えるに至りました。

社長自らが率い進められた引っ越しプロジェクト。
社員への想いや、会社としてサービスとしてのありたい姿など、「自分たちのオフィスを構える」という一大プロジェクトを通じて悩み抜きこだわったことについて、代表取締役社長の山崎に聞いてきました。

代表取締役社長の山崎に聞いてきました!

オフィス移転の理由

筆者:改めて、オフィス移転に踏み切るタイミングとして、なぜ設立3年目の今だったのでしょう?
山崎:もう入んなかったからね(笑)
筆者:まあ確かに…シェアオフィス中に社員が溢れてましたよね…
山崎:毎月新しい社員を迎え入れている人員の拡大具合と、今年(2024年)の2月に資金調達をすることも見えていたことから、タイミングが適していました。
人員拡大の点では、シェアオフィスの限界がありました。会社設立当初はとにかく身軽にオフィスを構えられる利点がシェアオフィスにはありましたが、専用の個室には人が早々に入り切らなくなって、そうすると誰がどこにいるのか分からない。狭い空間や、散らばった状態はカジュアルな会話が生まれにくくなり、コミュニケーション面でも限界を感じていて、なんとかしないといけないと思っていました。

オフィスの場所が決まるまで

筆者:引っ越しすることを決めてから移転当日まで、どれくらいかかったのでしょうか?
山崎:2023年12月には契約していたから…検討開始からちょうど1年くらいか。紙の物件情報を含めて数百は見たと思う。
筆者:坪単価とかビルのスペックにやけに詳しくなってましたもんね(笑)
山崎:そうとう詳しくなった(笑)。社外に出かけると、行く先のオフィスを見渡すようになったり。
だいぶ序盤で1件惚れ込んだ物件があったけど、先約がそのまま決まってしまってからは一度スローダウンして腰を据えて探すことにしました。
どこに決めるかは、総合的に判断する必要がありました。路線数もさることながら、アシスタントの協力も得て当時の社員全員の通勤路を出し、通勤時間の影響を計算しました。他にも日々のランチ場所の選択肢の量や…
筆者:広めの窓から緑が見えるか、の注文、叶えていただいてありがとうございました!
山崎:実際に新オフィスへ通うようになってみて、総合的に本当に良いところに落ち着いたんじゃないかとか思いますね。

広い窓の先には赤坂御所の緑を挟んで新宿のビル群

こだわりが詰まった内装

筆者:続いては内装について聞かせてください。コンセプトはどう決めていったのですか?
山崎:最終的に決めた今の物件が、こんなふうに使うのだろうな、とイメージが一番湧きました。壁となる仕切りがなく、みんながワイワイ盛り上がったり、頑張っている姿をお互いが見える、そしてふらっと近寄って会話ができる。そんな完全にオープンなオフィスにしたかった。
筆者:たしかに、他のチームの人とちょっとした会話がしやすくなりました!
山崎:あとは今までやってきた毎月のカジュアル懇親会や、お客さんやパートナーを呼んでイベントができるようなスペースも持ちたいと決めていました。
こういう頭の中のコンセプトを伝えて、コンペを通じてデザイン会社を決めていきました。

正面入口から入って手前は可動式のテーブルが配置されたパブリックスペース
奥ににはバラエティ豊かな執務スペース

筆者:ここから少し、こだわりについて聞いていきたいと思います。これだけは入れたい!と思った設備はありましたか?
山崎:バーカウンターは絶対ほしいと思っていました。これをコミュニケーションのハブにしたくて。デザインを決めていく過程で、これをどこに配置するのかが一番はじめの悩みでした。
筆者:業務時間中はコーヒーを取りに行きがてらちょっと話したり、業務時間後はおつまみを広げで飲んでたり、ちょうどオフィスの真ん中にあるバーカウンターは確かにハブになってますね!

フロア中腹に位置するバーカウンターはちょっとした打ち合わせスペースにも

山崎:担当いただいたデザイン会社のご担当者がコーポレートブランドを丁寧に表現してくれたのもあります。全体の色合いはコーポレートページに合わせて落ち着いた感じに、細い電飾で表情したダッシュ感、さらには本棚にもちょっとした仕掛けがあるんです。気づくかな?

本棚にはコーポレートブブランドを踏まえたある仕掛けが!

筆者:椅子にもこだわりが詰まってそうですよね。新オフィスにはなんと12種類の椅子があるんだとか!椅子好きの社員からも好評です。
山崎:マロニエ木工のHIROSHIMAは特に、昔から憧れがあってどうしても入れたいと我がままを言わせてもらいました。
筆者:あのApple社でも何千脚と採用されていたり、世界的な名作ですよね。

マロニエ木工のHIROSHIMA

山崎:これもデザイン会社の担当者さんの話なのですが、e-dashの「環境関連の仕事」をどうオフィスで表現するか、提案を受けたんです。中に緑を置くのはもちろんだけど、排出量を気にしすぎると究極何も置けなくなってしまう。そうではなく、「良いものを長くちゃんと使う」を大事にしないか、と。すごく共感した。安いものでとりあえず揃えて、移転するたびに買い替えるのではなく、もちろん予算の限度はあるけれど、長く使える良いものにこだわって揃えました。
筆者:汚したら給料天引きですもんね…!(汗)(※事実ではありません…多分)
山崎:そうよ、気をつけてよね?(※事実ではありません、きっと…)

筆者:会議室の名前を決めるためにChat GPTに延々候補を出させていたのもけっこう記憶にあります。
山崎:そうね…ウィットに富むものにしたかったけど、迷走して、e-dash感は出なかった(笑)。自然を感じられるナショナルパークの名前で一度進んだけど、うちのデザイナーが作成した会議室のアイコンがどうしてもシールに起こせなくて…

会議室とテレホンブースにはそれぞれ名前と連動したおしゃれなアイコンが!

山崎:最終的には調和を意味する「五行」の木火土金水になりました。どの要素が強すぎてもいけない、お互い消し合う要素もあれば強め合う要素もある。組織のあるべき姿とも重なると思いました。
5つなのでValuesでも悩みましたが、会議室のサイズが違うからね。優劣つける感じになっちゃいそうで、それも結局諦めました。

会議室のスチールフレームも取り外して再利用が可能

筆者:一番広いボードルームの絵画が、オフィス全体のアクセントになってると感じました。
山崎:一番人に来てもらえる会議室で、メインエントランスやイベントスペースからもガラス張りで中が見えるから、何かを入れましょうと提案をいただきました。たまたまインスタでフォローしていた画家の方が描く絵がすごく合うのではと思い、デザイン会社経由で連絡を取ってもらいました。
筆者:アトリエにも行ってましたね!
山崎:馬の絵で有名で、躍動感や疾走感がダッシュの語感やオフィスの雰囲気に合うと思ったけど、馬はほぼ等身大でのみ描いていて、素敵だったけどさすがに会議室に置くには大きかった。
色々話しながら見させてもらい、馬とは別によく描かれていたという踊る人の絵を新たに描いてもらいました。
筆者:貴重な経験ですね。
山崎:7枚も描いていただいて、そこから4枚厳選しました。躍動感のある、ずっと見ていたくなる素敵な絵画です。

オフィスは、会社のありたい姿を体現する空間

筆者:すでに新しいオフィスでの勤務がスタートしていますが、改めてこのオフィスに込めた想いと、今後への期待を聞かせてください。
山崎:引越し当日までに1年かかりましたが、その間に本当にたくさんの人に協力をいただきました。デザイン会社の担当の皆さまに画家さん。社内で色んな手続きを根気強く進めていただいたアシスタントの皆さんをはじめコーポレートの皆さんやデザイナー。移転パーティーも含めて、改めて本当にありがとうございました。
当社の取引先でもあるオフィス家具メーカーの皆さんと会食したときの話です。その会社では2-3年に1回、自社オフィスをショールームとしてレイアウトを変えているそうですが、その際に毎回社員アンケートを取る中で、社員の希望通りにするとフロアの7-8割が電話ブースで埋め尽くされるような結果だそうです。社員の希望も大事だけど、会社としてどう働いてもらいたいのか、どう見てもらいたいのか、その意思を示す場がオフィスなんだという話をされていました。会社がどうありたいか。三井物産に入社して、今まで働く環境は与えられるだけのものだと思っていたから、今回の引っ越しを通じてすごく考えさせられました。
そんなときにとある社員が話してくれたことなのですが、会社とは「社(やしろ)に会う」と書くんですね。単に作業するだけなら今の時代、どこででもできる。だからこそ、人が集い、部署をまたがったコミュニケーションがたくさん生まれる空間にしたいという思いを、レイアウト全体に込めました。

社員がのびのびと働ける空間を願って

山崎:いいオフィスとは?と考えたときに、ありとあらゆるもののクオリティが高いと考え、予算の許す限り壁、椅子、床、全てにおいて細部にまでこだわり抜きました。
細部にこそ神が宿る。自分たちが提供するサービスでもこだわり抜きたいその姿勢が、この空間の随所に出ていて、良い意味で背伸びした、いいオフィスになったと思います。
オフィスに恥じない上質なサービスやプロダクトを、組織横断的な連携をより一層活性化しながら、会社一丸となってこの新しいオフィスから届けていきたいと思います。

最後に

いかがでしたか?
e-dashのカルチャーやありたい姿勢が詰まった新しいオフィスについてご紹介いたしました。
人が集い、コミュニケーションがますます活性化する中で、どのような化学反応が今後生まれていくのか。
第2チャプターに突入したe-dashに、乞うご期待です!

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